Roth Study Club Japanは発足20周年を迎えました。それを記念して、2015年10月11・12日にコクヨホールで特別公開セミナーを開催いたしました。多くの方にご参加下さり、大変うれしく思います。 Roth Study Club Japanは毎年スタディクラブ例会を行い、参加メンバー全員が症例報告するという、全員体当たりのまるで格闘技のような勉強会を行っておりますが、5年毎の節目に日頃の成果を公開しております。
準備は1年前に実行委員会を立ち上げ、今回の演者でもありますが、平野武弘先生、中島祥博先生、白井英俊先生、池田和己先生を中心に、各演目のリーダーも務めて頂き、演者、演題選びからセミナー全体のプログラム作りを担当して頂きました。今回新たにメンバーとチームを組んでいる口腔外科医とのコラボレーションの講演を試みました。特に平野武弘先生には実行委員会長の重責を務めて頂きました。
Roth先生の考え方が私たちメンバーの強固な土台となっていますが、急速に進歩しているイメージングの力を借りて従来の矯正学の考え方を根底より変えようとしています。各演目はフィロソフィとそれに続く症例報告が新たな発表者も加わり行われ、盛りだくさんの内容になりました。このクラブの核心である、全員ケースプレ症例報告するという、日頃の例会の成果が発表出来、熱い2日間になりました。
講演会場での集合写真
Day 1
Roth Study Club Japan20周年記念特別公開セミナー は2015年10月11・12日にコクヨホールで開催されました。
いよいよ公開セミナーの始まりです。開会の辞は代表の池田和己先生
Roth先生の遺影を前に参加者の皆様に挨拶、韓国からの参加者も紹介
Day 1の司会進行を務める永山純一郎先生、最初の演者を紹介
午前のテーマは診断について進みます。
1番手は足立敏先生、フィロソフィについての講演です。
演題は「顎関節に基づく診断(診断の考え方、診断スキル)、顔の診断」
続いては中島祥博先生
演題は「診断から治療計画を立てる際の考え方、優先順位、バーティカルを認識する」
ブレイクを挟んで症例報告が3題続きます。
最初は酒井聡先生
演題は「大臼歯の垂直的コントロールを用いたTMDを伴う骨格性開咬症例」
続いては田口元康先生
演題は「CO-CR discrepancyを有するAngle Class ll div. 1 症例」
午前のテーマ、診断の最後は川村全先生
演題は「変形性顎関節症を伴う開口症例」
記録係を務めて下さった斎藤正史先生
このページのほとんどが斎藤先生の撮影したものです。プロ並みの腕前を持ち、このセミナーのためにわざわざ新たな装備を用意された懲りよう、いい写真をありがとうございました。
講演会場の様子、みんなすごく集中
午後のテーマはメカニクスです。
最初は白井英俊先生がフィロソフィについての講演です。
演題は「ロスフィロソフィに用いるメカニクスについて」
続いても平木建史先生のフィロソフィについての講演です。
演題は「バーティカルコントロール」
ブレイクを挟んでメカニクスに重点を置いた症例報告が3題続きます。
最初は竹下寛先生
演題は「スプリントを用いて顎位を安定させ矯正治療を行った下顎の後退を伴う上顎前突の抜歯症例」
続いては三崎浩一先生
演題は「隠されたⅡ級および非対称症例」
1日目の最後の締めは渡辺八十夫先生
演題は「アンカースクリューを使用してバーティカルコントロールを行った症例」
懇親会
懇親会がセミナー会場から数分のイタリアンレストラン、パッパーレ・ナポリで行われました。三々五々、参加者が集まっています。
懇親会が始まります。
メンバーを代表して、酒井優先生からご挨拶
続いて永山純一郎先生に乾杯の音頭をとって頂きます。
皆さんご唱和下さい。乾杯!!
日本大学松戸歯学部の葛西一貴教授の飛び入り参加があり、ご挨拶頂きました。
左から小松真佐子先生、池田和己先生、伊佐世先生、酒井優先生、蔵真由美先生
永山純一郎先生(左)と高橋一朗先生(右)
平木建史先生(左)、中野旬之先生(九州大学・顔面口腔外科、中央)と森悦秀先生(九州大学・大学院歯学研究科、右)
森先生は、平木先生の外科矯正のパートナー
竹之内裕行先生(モモ矯正歯科、左)と酒井昭行先生(右)
酒井聡先生(左)、内山恵代先生(中央)と田中滋先生(右)
古谷忠典先生(左)と宮田秀昭先生(右)
懇親会の司会を務める川村全先生
池田伊佐世先生(左)、渡辺八十夫先生(中央)と足立敏先生(右)
亀井和利先生(横浜労災病院・顎口腔機能再建外科、左)、平野武弘先生(中央)と青木礼央先生(横浜労災病院・顎口腔機能再建外科、右)
左から田口元康先生、白井英俊先生、中島祥博先生、永山純一郎先生
蔵真由美先生(左)、高橋一朗先生(中央)と三崎浩一先生(右)
左から川村全先生、池田和己先生、渡辺八十夫先生、葛西一貴教授、白井英俊先生、酒井優先生
左から蔵真由美先生、高橋一朗先生、三崎浩一先生、田口元康先生、永山純一郎先生、内山恵代先生
懇親会の司会の川村全先生から閉会の挨拶の足立敏先生を紹介
閉会の挨拶の足立敏先生、明日も頑張りましょう!!
ポスターボード・症例ファイル
口演発表と双璧をなすポスターボードセッション。限られた紙面に症例をまとめます。作成は実に時間の掛かる作業です。ポスターボードに参加して頂いた先生、ご協力感謝しています。
熱心にポスターボードを見る参加者
症例ファイルを見る参加者、症例ファイルは例会の参加に義務付けられています。
足立敏先生によるポスターボード
演題は「上顎Le Fort Osteotomy(3分割)および下顎SSROを施した骨格性開咬症例」
小松真佐子先生のポスターボード
演題は「A surgical case with DJD」
白井英俊先生のポスターボード
演題は「下顎左方偏位を伴う骨格性下顎前突症例」
鷹木雪乃先生のポスターボード
演題は「重度の若年性歯周炎の患者へのスプリント療法と矯正治療の有用性について」
高橋一朗先生のポスターボード
演題は「顎関節症と著しい叢生を伴う骨格性下顎後退症例」
中島祥博先生のポスターボード
演題は「Two Jaw Surgeryを併用した上下顎前突症例」
野々山大介先生・古谷忠典先生のポスターボード
演題は「術前スプリント療法を行ったSSRO手術におけるCBCTとMRIを利用した術前後の顎関節の評価」
平賀順子先生のポスターボード
演題は「下顎の著しい変形を伴った上顎前突症例」
宮田秀昭先生のポスターボード
演題は「成長期にスプリントを用いたⅠ級叢生症例」
山中美穂先生のポスターボード
演題は「顎位が不安定な上顎歯列弓狭窄・開咬叢生症例」
Day 2
午前のテーマは外科矯正についてです。
1番手は平野武弘先生、チームを組んでいる口腔外科医とコラボしてフィロソフィについて講演します。平野先生がリードして講演が進みます。
演題は「顎関節・顔貌の審美性を考慮した外科矯正のプランニング」
続いては横浜労災病院・顎口腔機能再建外科の亀井和利先生豊富な臨床例を織り交ぜての講演です。
演題は「上下顎移動術における上顎の位置決めの精度と鼻尖の審美性の向上について」
講演直後のブレイク、講演お疲れ様でした。
左から亀井和利先生、池田伊佐世先生、池田和己先生、平野武弘先生
Day 2 午前の司会進行を務める白井英俊先生、続いての演者を紹介
外科矯正の症例報告が3題続きます。最初の報告は加藤恭子先生
演題は「咬合および顔貌の審美性に改善のあった外科ケース」
続いては内山恵代先生
演題は「顎関節症を伴う成長期の上顎前歯前突例 〜二度の外科手術を行った症例〜」
このテーマ最後の報告は古谷忠典先生
演題は「外科矯正手術時の顎関節の三次元的な変化」
ブレイクを挟んでのテーマは新しい矯正医の役割
最初は小松真佐子先生
演題は「Dr. Laura Iwasakiの講演レポート」
5月にアメリカ矯正学会直後に行われるRoth Study Club InternationalでDr. Laura Iwasakiの特別講演があり、その内容のエッセンスをまとめて頂きました。大変難しい作業をありがとうございます。
続いては池田和己先生
演題は「Disc positionを考慮した矯正治療」
続いて症例報告の田中滋先生
演題は「小児期にどう顎関節の問題に取り組むか」
2日間の最後は酒井優先生
演題は「右側顎関節の下顎頭上部に骨吸収が認められた混合歯列前期の上顎前突症例」
Day 2 午後の司会進行を務める中島祥博先生、続いて閉会の挨拶
講演後の打ち上げパーティー、2日間良く頑張りました。
演者を務めた先生方、ポスターボードで発表された先生方、実行委員会の先生方、お疲れ様でした。