歴史

ロスススタディクラブ・ジャパンは1996年にロス先生と池田先生の発案により、包括的な矯正歯科学2年間コースの卒業生を対象に、ロスフィロソフィーを臨床で実践するものの研鑽の日本での場と設立されました。本クラブメンバーになるには、単にコースを修了しただけではなれません。決められた症例を提示し、クオリファイされたものだけが入会を許されます。ただ集まるだけのスタディクラブではなく、実際に臨床に実践しているものの集まりであり、議論される内容も観念論ではなく実践論に基づくものとなっています。

ここでロス先生の思い出の写真を見ながら簡単にコースの説明をしましょう。

咬み合わせのチェックのデモをしているロス先生
咬み合わせのチェックのデモをしている
ロス先生


コンピューターに明るいロス先生、修理中?
コンピューターに明るいロス先生、修理中?

包括的な矯正歯科学2年間コースは連続5日間を1セッションとし、4ヶ月毎に合計7セッション開催され、一連のコースが終了します。すなわち、コースがスタートしてから、卒業するまで丸2年間経過し、2年間コースと呼ばれています。コースの内容は、矯正歯科専門医を対象とし、咬合学を中心とした診断、治療方針の策定、顎位の確立、矯正治療のメカニックス、混合歯列期の矯正治療、外科的矯正治療、矯正に関連した歯周組織の考察、補綴処置との関連など矯正歯科領域のほぼすべての領域を網羅しています。

特に、従来の矯正歯科での診断学とは異なり、機能的な咬合状態を診断し治療目標を設定するため、咬合器の使用、スタビライゼーションスプリントを使った安定した下顎位の獲得、顆頭の顎関節窩内での位置の診断に重点が置かれています。講義のみならず、実習もふんだんに取り入れられており、さらには多くのホームワークも課せられます。

また、受講生は必ず、症例発表をしなければなりません。受講生にとってはタフな内容になっております。現在は日本では本クラブ代表を務める池田先生がロス先生の意志を引き継ぎコースは行なわれています。

生前のロス先生には毎年開催されるスタディクラブのミーティングにご参加頂き、当初はメンバーの提示する症例に厳しいコメントを頂きましたが、会を重ねる毎にプレゼンテーションされる症例に厚みも出て、複雑な治療も良く管理されているのを提示できるようになり、ロス先生からお褒めを頂けることもあったのは私たちの喜びです。

コースの卒業パーティで 宙を舞うロス先生

コースの卒業パーティで
宙を舞うロス先生

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下顎の運動をチェック

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ワイヤーベンディングの実習中

ワイヤーベンディングの実習中
料理教室ではありません

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