開催にあたって
目標を持った矯正医の集まり、それがロス・ウィリアムス スタディクラブJAPANです。包括的な矯正歯科学を教えるRoth Philosophy 2年間コースを修了した先生方が毎年一堂に集まり、2日間に渡り参加者全員が症例発表をするというスタイルを常にとってきました。30症例程を全員の前で発表しディスカッションするという緊張感のある会合を毎年積み重ね15回となりました。ですから単にスタディクラブが結成されて15年ではないのです。日本各地で臨床を行いながら症例を作り上げてきた積み重ねの15周年なのです。
今回公開セミナーを開催できるのもクラブメンバー各自の頑張りの結果が大きな果実を結んだものです。Roth Philosophyは難しいと思われるかもしれません。しかし咀嚼システムを長く機能させ、顔貌と調和させ、成長発育も考え、更に無駄を無くし効率よく治療を終わらせ、しかもコンスタントに結果を出すのはそれなりに困難を伴うのはむしろ当然で、今日の国内そして海外でもよく見られる歯を並べることが目標のいわゆる矯正治療とは全くといって良い程の違いがあるのもしかたがないことです。先日亡くなった井上ひさしの言葉に『難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを愉快に、そして愉快なことを真面目に』というのがあったと思います。この言葉はクラブメンバーにピッタリと当てはまります。その歩みを20周年に向け、今日がその第一歩となります。
2010年11月28日(日)・29日(月)
顎関節ファーストの矯正治療
第1日目 午前の部
- 顎位はCRだけ?
- 下顎の成長を引き出す ― ファンクショナルアプライアンスは本当にファンクショナル?
- 円板転位は治療法に変化を与える
対談:矯正治療とTMJについて 酒井 優先生とTomogram、そしてCBCTを用いて2人合わせて50年顎関節をみてきました。CBCTだけでも1万を越えるイメージです。あまり型にとらわれず、矯正治療との関わりについて話したいと思います。 |
|
池田 和己 |
診断
第1日目 午後の部
- 顎位を診断し、それを治療に組み込む ― なぜ?
- 顔の審美性をどのように診るか ― 数量化にトライ
- 美しい顔にするには、どのように治療する?
足立 敏 | 中島 祥博 | 加藤 恭子 |
ロスメカニクス
第2日目 午前の部
- 今までの矯正治療と何が違うの?
- 咬合と顎関節の両者を追求する ― 顎間ゴムはできるだけ使わない
- コンスタントに結果を導き出す秘訣
三崎 浩一 | 平木 建史 | 白井 英俊 |
外科矯正
第2日目 午後の部
クオリティーと安定を求めた外科矯正のプランニング
- 初めから外科矯正 ― 仕上がらないから外科ではない
- もっと顎関節に注目しよう
- 審美性を考えて、顔貌もよくする
酒井 優 | 小松 真佐子 | 平野 武弘 |
会 場: | コクヨホール
品川駅港南口(東口)より徒歩2分 |
日 時: | 2010年11月28日(日) 9:30 - 17:00 懇親会18:00 - 20:00 2010年11月29日(月) 9:00 - 16:30 |
お問い合わせ先: | 株式会社 トミーインターナショナル TEL:03-3258-2231 |
後 援: | 株式会社 トミーインターナショナル 株式会社 松風 |
15周年記念特別公開セミナー(PDFデータ)
※ PDFファイルをご覧いただくためにはAdobe Readerが必要です。